私と一眼レフとの出会いは2016年の元旦である。
正月に実家に帰った際に父親が放った「お前、NikonのD5500買えよ」と言う一言である。その時の父親はNikonのD7200にAF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VRと言う、至って普通の組み合わせでカメラを楽しんでいた。
そんな父親が私にカメラを勧めてきた理由として「レンズ資産の共有」があった。
同じNikonであれば私が買ったレンズは父親も使えるし、父親が買ったレンズは私も使える。そんな目論見を持っていた。
一方の私はカメラと言えば、コンデジで東京モーターショーや東京オートサロンで車やキャンギャルの写真を写真を撮るか、披露宴での撮影をする程度だった。普段の週末は朝まで酒を飲み、日中寝て、夜にまた飲みに出かけるという不健康な生活をしていた。
そんな私にカメラを買えとは何事だと思ったものである。
そんなこんなで正月も終わり、当時の住まいだった東京の家に戻った。
二週間後の1月16日。
D5500 18-55 VR II レンズキットを手にした私が居た。
Nikon デジタル一眼レフカメラ D5500 18-55 VRII レンズキット ブラック 2416万画素 3.2型液晶 タッチパネル D5500LK18-55BK
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何を言っているか分からないと思うが、私はカメラを買ったのだ。
ロクに撮るものもないはずなのに、カメラを買ってしまったのだ。
買うための言い訳として、
- 2016年は友人の披露宴が二件あるし、ちょっと良いカメラで撮るか…。
- 高いカメラを買えば、何かしら使うだろ!
これ以外の理由は本当になく、特に撮るものもなかった。
何より、使い方が分からない!
Aモード?Sモード?Pモード?Mモード?
とハテナだらけだった。強いて言うならばオートで撮ることだけはしないでおこうと思っていた。
そんな中、高尾山で撮った写真がこちら。
ケーブルカーにピントすらきていないという酷い出来である。
そして、F値は5.6と6.3、ISOが400と900と何も考えて撮っていないことが分かる。
ここで上手く撮れなかったことが二か月放置する事へと繋がった。
写真撮影とか面白くない!
クローゼットの肥しとなった瞬間だった。 高級な肥しである。
そして月日は流れ、桜の時期になった。
続く。